イタリア料理留学記10 ロレーナのレッスン

ナポリを離れて再びローマへ戻る。
ローマも相変わらず猥雑な雰囲気がある町だけれど、ナポリと比べるととっても近代的で町がきれいに見えてしまうのはナポリ病でしょうか。
なによりも、女の人がみんな細く見えるのにびっくり。ナポリっ子、老いも若きもおなかにたっぷりの脂肪をたくわえてゆらゆらゆれている(しかもチビTきておなか丸出し)のにみなれちゃったので、すこしぐらいのぽっちゃりさんでも私からみれば十分スマート。
やっぱりナポリは異次元だったようだ。
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私一人のお料理の勉強もいよいよ終盤。あと5日後には、えなりくんたちがやってきて結婚式をやったり新婚旅行をしたりすることになる。それはそれで楽しみだけど、一人イタリアが終わりかと思うとちょっとさみしい。それに、独身最後でもあるしね。
 ローマのちょっと郊外の住宅地のB&Bにステイしながら女性ソムリエのロレーナにお料理を習うのが今回の〆。ロレーナは日本の旅行雑誌にもよくのっているので、B&B(というか彼女の家)につくと今まで何十人と受け入れてきた日本人客のお土産で日本の気配がありありだった。




日本人がよくステイするところには彼らの置き土産で日本の小説がおいてあることが多い。
普段、小説はえり好みをして読む私だけども、旅先で出会った日本語の本は何かのご縁かと
おもって手にとって読むことにしている。日本を離れて、毎日イタリア語尽くし(旅の終盤にさしかかると一人言もイタリア語がでてくる・・・)の日々を送っていると久々にみる日本語の活字は新鮮で、文章もみずみずしくかんじる。そんなわけで、観光にも疲れた私はレッスンや近郊のエクスカーションにつれていってもらう以外は部屋で読書三昧だった。たまにはこういうのもいいんだってば。


 一人娘のエレナには日本のアニメグッズをプレゼント。イタリアでも日本アニメは大人気。TVでは「らんま1/2」はいつでも放送されているし、なぜかつり吉三平とかいなかっぺ大将とか、日本人の私でも見たことが無いアニメが放送されてます。イタリア人に今の日本がこんな感じかと思われていたらやだなあ。

 ロレーナのレッスンは夕方から始まるのだけれど、かならずロレーナのマンマがお手伝いに来る。レッスンの途中でエレナのお迎えに行かなきゃいけないことがあるので、そういう時はマンマがレッスンを交代して教えてくれるのだった。しかし、困ることに毎回この二人は対立する。ロレーナがパスタのソースにハーブを入れようとすると「あなた、そんなの入れたら風味がだいなしよ!」とマンマが口を出す。
マンマはオリーブオイル控えめがモットーなので、どぼどぼオイルを入れようとするロレーナに苦言を呈したり。たまにお互い一歩も譲らず、えらく険悪なムードが漂うことがある。そういう時は、世渡り上手な私はイタリア語が急に分からなくなるので、私に加勢を求めてくる両者を見てもなんのことか分からないフリ。
 ただし、相手があっちをむいている隙に「私の言っていることが正しいでしょう!」といわんばかりにアイコンタクトを送ってくるときには必死でうなずくというフォローをお忘れなく。
一品作るたびにこんな感じだったので、すっかり慣れっこになってしまったが、毎回ケンカするってわかっているならマンマを呼ばなきゃいいのになぁ、と私は思う。ゲストが困っているのもそっちのけで親子ゲンカを繰り広げるのも、やっぱりここはイタリアね。
 
そんなロレーナの料理は、ロレーナ流というか、バリバリアレンジがはいったイタリア料理。
ナポリより北上してきたので、料理に牛乳・生クリームを使う回数がぐっと増えて、お土地柄がでている。ソムリエということもあるので、ワインに因んだお料理やお菓子もあってこれはなかなか興味深かった。季節柄、ハロウィンのかぼちゃランプを作る関係でやけにかぼちゃを使ったメニューが多かったな(^^;)
できたかぼちゃのランプはエレナのハロウィンパーティに大活躍したことでしょう。
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 ロレーナのマンマもお料理上手で、そしてとても研究熱心。「ノンナ(おばあちゃん)の料理」というぶあつい本貸してくれて「50年前の料理と今の料理は名前が一緒でもぜんぜん違うのよ」と教えてくれる。トマトソースにたっぷりのパンチェッタとペコリーノが入っているアマトリチャーナも一昔前はどちらかというとトマトがかなり少なくて、白っぽいパスタ料理だったようだ。
マンマのレッスンだけを受けたお友達がいて、彼女の話によるとマンマの料理、かなり美味しいらしい。今度はぜひ、マンマにもローマ料理を習ってみたいものだと思う。次はローマを攻略したいところ。
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 日本に帰ってきてからも私がはまっているお菓子がこれ。白ワインで練ったクッキーでロレーナに習ったもの。自分でいうのもなんだけど、ロレーナと同じくらい上手に焼けるのよ、私。
やみつきになるお味で、レシピを人に教えるのはもったいない!くらいのお気に入りなんですが、そこはイタリア料理教室の先生の使命、来年のレッスンでご紹介しますのでご安心くださいね。

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 そんなこんなで私の料理留学記はひとまず終了。新婚旅行の時に隠れレッスンを仕込んだので、それは次回からの
新婚旅行編でご紹介。まだまだイタリアネタは続くのだ。
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by buonaforchetta | 2006-11-26 15:54 | 2006年イタリア滞在記
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