イタリア料理留学記2 トニーノのレッスン

 夢のようなオリーブの木々に囲まれたお家の、これまら愛らしいキッチンでは、トニーノが物静かながら、長年レストランで働いてきた経験をもとに、親切丁寧に料理を教えてくれた。
 
特に、私がリクエストしていたムール貝を使ったお料理!
不気味にフジツボがこびりついたムール貝を一個一個キレイにお掃除するのは一苦労だけれど、その労働には意味があり、一切期待を裏切らない味。ムール貝のパン粉焼きから、ムール貝とライスのオーブン焼き、時にはムール貝を出汁にしてしまう贅沢なスープ。
 トニーノに「何がやりたい?」ときかれるたびに「ムール貝!」としつこく言っていたので、トニーノ家を後にする頃にはすっかりムール貝を掃除するのが好きになってしまっていた。
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 トニーノのレッスンでは1回ごとに野菜を使った複数の前菜を作ることが多かった。もともとプーリア料理と言うのは前菜がたっぷりでてくる特徴があり、それに、豊かな大地がもたらす野菜が使われるのは当然のことのようだ。良質のオリーブオイルとほんの数種の調味料を用いた、おどろくほどシンプルな野菜料理の数々は体を癒してくれるものばかり。
 ここで習った野菜料理はぜひ、BuonaForchettaのレッスンでも取り入れますね。
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 私の滞在の途中から、仙台のイタリア料理教室BuonAppetitoのカナコ先 もトニーノのレッスンに合流。カナコさんとは初対面ではあったのだけれど、私はちっちゃくてキレイな彼女を一目で大好きになってしまった。料理教室という仕事、私も仙台に住んでいたことがあるので何かと共通点があり、とても意気投合してしまい滞在中はいつも2人でとってもおもしろおかしおしゃべりをして過ごした。周りから見たら昔からの友達に見えるほどのようだったらしい。
 イタリアで、イタリア人と知り合いになるということは、これから何回もイタリアに来て料理を勉強したいと思っている私にとって大事なことだけれど、こうして、共通の趣味をもった日本人と仲良くなるというのも私にとってはとっても貴重な財産なので、私は今回プーリアで彼女に知り合えたのはほんとに大きな収穫だと思った。
 そんなわけで、カナコさんが合流してから、小難しい手打ちパスタを一緒につくったり、日本人なら「ええーっ!」と言いかねない大胆なお菓子の作り方を習ったり、トニーノに甘えてドライブに連れて行ってもらったりと、毎日毎日がさらに楽しくて楽しくてならなかった。


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私たち2人の写真を撮るためにスポットを当ててくれるトニーノの奥さん、マリア・グラツィア。

                                    (2006.9.25~10.1)

 
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by buonaforchetta | 2006-11-12 01:32 | 2006年イタリア滞在記
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