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イタリア料理留学記9 ボローニャ酔いどれ備忘録


 
 ボローニャのワインって、ランブルスコくらいだろうとおもったら、お見それしました。
こんなにたくさん種類があるのね!!
ご主人のロベルトに「赤で重口のワインがすきなんだよねぇ~~」
とぽろっというと、翌日はこんなワイン。

地名とか詳しいことは忘れてしまったんですが(何せ酔っていたんで)。
とある村のある場所になぜか一本だけ生えているぶどうの木でぶどうをついばんでいる鳥に限って丸々太って元気がいいというのが、うわさになりそのブドウをしらべてみることに。
すると、なんでもローマ時代からある品種のブドウであったそうな。
長いこと栽培されず忘れさられていたのものが、奇跡的に一本だけ残っていたのがこの木なのだとか。そこからなんとか増やしてこのワインができたという、なんとも興味深いお話。
こりゃー、スローフード協会が放ってはおかなそうな逸話です。

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素人さんなので、味の表現は難しいのですが、すっごく独特。
私は小鳥じゃないけど、カッカしてきて、胃が熱くなりました。
このワイン、そこらへんじゃ売っていないそう。
日本まで持ち帰ってえなりくんに飲ませてあげたかったんだけど今回は断念。
いつまでもなめるように飲んでいたので、ロベルト、こいつはいけるクチだと思ったらしく、この日を境に飲み放題天国♪

翌日は「友達のところにワインを買いにいく」といって出かけたロベルト。
「どれがのみたい??」って、全6種類。
お友達のワイナリーで扱っている全ラインナップを買ってきてくれた。

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濃い~~~、赤ワインはどれかなぁと、
「この中なら、バルベラしかないでしょ!」
と遠慮なく、躊躇なくバルベラ・しかもレゼルバをご指名すると、ロベルト、ニヤリ。
奥さんのマリアに向かって
「お前の生徒は一番高いワインのもうとしてるぞぉ」
と大声でちくられました。あ、やっぱりばれてました(^^;)
そんなことといいつつも、もちろん、快く飲ませてくれましたとも!


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ある日は珍しいビール。
なんと、栗でつくるビールとな。
作り方等、聞いたのだけど、したたか酔っていたので定かではないです、スミマセン。
だけど、色がほんとに栗の色をしていて香りもほんのり甘い栗の香りがするのね。
3種類あってプレーンタイプ(といっても栗風味)と、ジュネパー入りのものと、もう一種類(忘れた)。ジュネパー入りは、ジンが苦手な私にはちょっときつかったけど、マニアックなものをのませてもらいました。

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ある日は「アペリティーボ(食前酒)いただいてもいいですかぁ??」とロベルトと私で共謀して、
夕方の明るい時間からレッスンを一時中断して(!)、スプマンテをぽこっと開ける。アペリティーボにはつまみがいるよね、と切ってくれたのがこちらの生ハム。
エミリア・ボローニャのハムといえばなんといっても、パルマの生ハムが有名だけど、こちらのは
モデナの生ハムとか。負けず劣らず美味しいです。
一般家庭にスライサーがあるのが、さすがボローニャってかんじです。


イタリアの家庭で消費されるワインって、基本的に「マイワイン」というか、いつもおんなじ銘柄しかのんでいないことが多いので、こんなにいろんな種類飲めるのはアリガタヤ~。
それに、イタリア人といえど、みんながワインをがぶがぶ飲むわけではなくて、「飲めない」人やほんのなめる程度しか飲まない人も結構いるのです。そんなわけか、飲める相手が出来てうれしいのか、ワインを大盤振る舞いしてくれたロベルト。ありがと~。
まず、ステイ先についたら「ワイン好きなんです!!」ってアピールするのが大事です!!


あ、そうそう。私とロベルト、酔った勢いで、新ビジネスをはじめました。
内容は「日本人女性とボローニャ男性のお見合い斡旋業」(笑。
紹介無料、料金は大変良心的ですので興味のある方はお問い合わせください(笑。
ちなみに、成婚となりますと、夫たるボローニャ男性のためにボローニャ料理を作ってあげなくてはなりませんから、そこはしっかりマリアのレッスンを受けていただきます。

これは、冗談じゃなくて、マリアの生徒の中にはボローニャ男性と結婚した、在イタリアの日本人の女の人がけっこういるらしく、週1で通っているひともいるんだとか。
「お姑さんは教えてくれないの??」と質問したところ、
「ほらーー、イロイロあるのよね、嫁と姑って・・・・」
あ、どこの国も一緒なのね。それ以上は聞きません!!

いっぱい飲ませてくれる(?)ロベルトと料理上手のマリアは11月からボローニャの郊外に引っ越すそう。生徒の皆さん、ボローニャの郊外でマリアの料理を習い、パルミジャーノやバルサミコの工場見学をし、夜は大いにロベルトと飲みあかすツアーをそのうち実現いたしましょう。
てか、ネルトンパーティーツアーになったらどうしよう(恐)
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by buonaforchetta | 2007-09-28 20:02 | 2007年イタリア滞在記

イタリア料理留学記8 手打ちパスタお作法教室

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マリアのレッスンはマンツーマンで進められる。
夕食開始が8時として、レッスンが始まるのは約6時間前。
それにはもちろん訳があって、とりあえずほんとにこのマリアのレッスンは時間がかかるのだ。
まず、その料理についてのあらましから始まり、いろいろ説明してくれる。材料も、料理学校以外では計量するということは皆無であるのに「ズッキーニは500gで、パルミジャーノは50ね・・・」という具合に一つ一つきっちりと分量を教えてくれる。「勘と経験がものをいう」マンマの料理にしてはほんと珍しい。おかげさまで日本に帰ってからのレシピ起しが楽になりそうです。
そんなこんなで、ドルチェから、なにから、いちから順繰りにレッスンがスタート。
なんといっても、生パスタのお膝元、ボローニャマンマのパスタに対する情熱は違う。

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まず、材料。生パスタ専用の、黄身がオレンジ色の卵があるんです。鶏にとうもろこしをたっぷり食べさせてこのオレンジの卵をうませるのだそう。そういいや、昔かっていた鶏もいいえさ食べてたから、こんな色だったなぁと思い出す。
なんでも、食すまえに「パスタの色を目で味わってから」、お口に放り込むのだそう。
なんとまあ、美食の誉れ高いボロネーゼ!!
で、小麦粉についてのレクチャーもえんえんとづつき、すべての材料がそろったところで、パスタ作りがスタート。しかし、ここからが本番。
卵を割りいれる穴(フォンターナ)のあけ方から指導が始まるのです。
「4本指をきちっとそろえて、中心から外側に・・・・。壁の高さは均一でなくてはダメよ。」
卵を割りいれると、フォークを使っての卵崩し。
「フォークの角度はこのくらいからがいいいわよ」。
フォークをプラスチック製のスパチュラにもちかえて生地を一まとめ。
「手首はしっかり手前から奥にかえすのよ」
粉と卵がへばりついた手は一度きれいに洗って、本格的なパスタごねがはじまるのですが、
これもいろいろと細かいこと。

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道具にもこだわりがあり、卵3個用、4個用、6個用・・・とつかうマタレッロ(麺棒)の長さや太さが変わってくる。ほんとに美味しいパスタの秘密を聞きながら、(マンマに言わせると)パスタマシーンなんて邪道なものは使わず、美しく練り上げた生地を透きとおるくらい薄く伸ばしていく。

まるでお茶をたてるように、一つ一つの動作を丁寧に心を込めてこなしていく。
一日一日、回を重ねるごとにお作法もレベルアップしてゆき、いかに美しく早く伸ばすか、マンマの果てないお作法教室は続くのだ。私は、おかげさまで「飲み込みがはやい」そうで、パスタの伸ばし方のほかにも、いろんなパスタの閉じ方や生地の配合を教えてもらえた。

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思うにマンマが打つパスタにはその人その人の人生というか美学がこめられているような気がする。プーリアのマンマ、ナポリのマンマ、ボローニャのマンマ・・・、それぞれ違う人生を歩んできた人たちが作り出すパスタにはその人それぞれのプライドもこのパスタにこめられているのだと改めて思わされる。「生パスタの打ち方はこうです」というセオリーなどは一切存在しないのだと再認識。

また、正直、麺棒でパスタを伸ばすのは重労働だろうから、習っても日本ではやらないだろうなあ・・・・とレッスンを受ける前は弱気なことをおもっていたのだけど、正しく練り上げたパスタ生地は専用の麺棒があれば、すうっと気持ちよいほど伸びる。
回を重ねるごとに、手延べのパスタに魅せられてしまう私がいた。
それに、パスタマシーンで伸ばすために生地を何分割にわけてから、厚みを変えながら何度も機械に通していく作業と、一気に生地をのばして切り分けてしまうのとでは、なれてしまえば、後者のほうがはるかに楽な気がする。
すっかり楽しくなってしまった私は、とりあえず卵4個用の長さ1メートルの麺棒をお買い上げし、日本の我が家へと送った。さあ、みなさん、今度からは手延べしますよ!!!

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マリアのレッスンの特筆すべき点、もうひとつはお菓子。
彼女はすごくお菓子作りが上手。
焼き方にすごくこだわっていて、下手をすると「明日までオーブンを空けちゃいけない」というのもザラ。
ふくらみ系のお菓子に関しては、オーブンの前にしゃがみこんで、その経過を固唾をのんで見守るマリア。
「オーブンを開けた瞬間、このケーキがしぼんじゃったら私はものすごく怒る!」と普段おだやかなマリアにそんなことを言われると、私もケーキがふくらみ続けるのを祈るしかない。
二人でオーブンに顔を近づけながら、いろんなお菓子や料理の話を楽しんだ。

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とりあえず、研究熱心なマリアは、同じ名前のお菓子にしても、どれが一番おいしいかを、ありとあらゆるレシピを片っ端から作ってためすのだという。中には食べられないようなまずいものもあったらしく「それはね、一口食べて捨てたわよ!」と語気を荒げるマリア。
そんな「捨てた」お菓子は今までに山ほどあったらしく、お菓子上手になるためにはこういう努力が必要かと恐れ入ってしまう。彼女の料理本には書き込みが多数あり、中には派手にバツしるしのついたレシピもある。これはきっと彼女が「怒って」「捨てた」コレクションの一部に違いないと思うと、なんともほほえましい気分になってしまう。


 今回は、幸運にも「怒って」「捨てる」お菓子には出くわさず、どれもこれも、幸せな気分にしてくれるものばかりだった。こんな美味しいお菓子を朝食にたべられるの、幸せ。

  
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by buonaforchetta | 2007-09-27 19:25

イタリア料理留学記7 ぬるいランブルスコ

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プーリアでの1週間ほどの滞在はあっという間に過ぎ去り、私の去りがたい気持ちを乗せた飛行機は、プーリアの赤い大地からローマへとあっという間に私を送り帰した。
空港から電車を乗り継ぎ、ユーロスターで一路北へ3時間強。イタリアでも美食の誉れ高いボローニャへとやってきた。
夜の10時を回ったころに、宿泊先のロベルト&マリアのおうちに到着した。
食事を終えたばかりという雰囲気の家に、温かくむかえいれてくれた二人は「何かのむ?」と聞いてくる。
「ええ、ワインでも」といいたいところだったが、初対面でそれもなぁ・・・と思い「では、カッフェを」とお願いする。しかし、そんな私の心を見抜いてか、ご主人のロベルトは「ワインもあるぞ」という。「あ、そうですかぁ。では、せっかくなのでワインもいただきます」とちゃっかりワインを頂戴した。いただいたのは、ボローニャのワイン、微発泡のライトな赤ワインランブルスコだった。食卓にだされて時間がたっているのでぬるさがのどにまとわりつく。プーリアの舌先がびりびりするようなワインとはちがって存在感うすいなぁ。ワインはプーリアのほうがうまいな、などと、せっかく出してくれたのに失礼な奴。


ボローニャ料理を習うのは楽しみでもあったのだけれど、まだ暑い夏。バター、卵、肉の使用がおおいというボローニャ料理を暑い中しっかり食べられるだろうかという不安が、予約当時からあったものの、幸か不幸か、プーリアに引き続き、さらに北のボローニャはひんやりとしていてそんな心配はまったくなさそうな気候だった。
 それに、私の思い描いていたボローニャ料理とは違って、今回の私の先生、マリアの料理は体に負担をかけないように・・・と考えらた優しいボローニャ料理だったのだ。
肉料理やパスタのソースを作るときでも「お肉から脂がでるから、オリーブオイルはほんのちょっとでいいのよ」といい、ほんの2~3滴のオリーブオイルで料理を仕上げてしまう。
(プーリアの湯水のごとくオリーブオイルを使う料理などをみたら、マリアは卒倒しちゃうんじゃないかと思う。)

しかし、ボローニャ料理のベースはしっかりした肉の風味とチーズの王様、パルミジャーノが幅をきかせているので、確かにここではオリーブオイルはお呼びではないようだった。
 プーリアだったらここでパン粉がはいるな」という調理のタイミングには、それに代わってすりおろしたてのパルミジャーノがドバッと投入される。トニーノが「パン粉は別名、貧乏人のチーズっていうんだよ」と冗談交じりで言っていたが、これだけ惜しげもなくパルミジャーノを使うのを見てしまうと、やはり北はRICCA(リッチ)なのだといやおうなく思わされる。

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 着いた翌日からの初レッスン前に、少しだけボローニャ市街を散策した。。
 ボローニャの街角の食料品店には、本物のパルミジャーノが玄関先にごろごろころがっており、私にするとすごく新鮮な光景だった。
お惣菜やさんをのぞくと、目に鮮やかな黄色いパスタ・フレスカ、詰め物パスタがショーウィンドウをにぎわしている。ぽてっとしたパスタの姿は美食の都のボローニャに似つかわしく、堂々としている。

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 土地柄がかわると食べ物も変わるものだと、散々しってはいるのだけれど、一晩前の土地との大違いに純粋に驚いてしまう。こんなに食べ物が違うのに、同じイタリア語をしゃべっているのが不思議なくらいだ。

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 散策の終わりかけに、かなりにぎわっているお惣菜やさんで、軽めのランチを・・・と思い、いくつかの料理を買い込んだ。部屋に戻ってから、カルチョーフィのスフォルマートを一口かぶりりつく。卵とかなりたっぷり混ぜ込んだであろう、パルミジャーノの凝縮したうまみが口に広がり思わず身震いした。かなり美味しい。主張してくる料理だ。こんな料理をこれから一杯習うんだなあと思うと、プーリアシックも吹っ飛ぶようだった。
料理を食べすすめるうちに、昨日のぬるいランブルスコが恋しくなった。主張する料理には、淡いランブルスコが合うのだと、料理を食べてみて初めて気づく。地元の料理には地元のワインの法則。

今夜は、きりっと冷えたランブルスコがおいしくいただけそうだな。
それには美味しいボローニャ料理をしあげなければと、1回目のマリアのレッスンに臨んだ。

ボローニャのその他の風景はこちら
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by buonaforchetta | 2007-09-27 18:25 | 2007年イタリア滞在記

イタリア料理留学記6 男と買い物にいくもんじゃない

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トニーノにレッスンの合間に一度だけ、メルカート(市)に連れて行ってもらった。
というのも、プーリアの伝統手打ちパスタ「マッケローニ」を作る道具を手に入れたかったから。
MAKIさん宅に滞在中に教わったパスタなのだけど、これを作る道具は、四角い断面の金属の棒が必要だそうな。細長くきった生地を棒に巻きつけてごろごろ転がすとこのパスタになるっていうわけ。
けっこうこの作業が大好きだし、食感もおもしろい。

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町の道具やさんにはおいていないらしく、週1回やってくるメルカートに行けばあるかもしれないという話。はたまた別の情報だと、屋台でうられるのではなく、ジプシーのような女の人が手かごに入れて「いらんかね~」と売って回っているのだそう。
プーリアの伝統パスタを作る道具であるのにそこまでレアな遭遇率なのかといぶかしくも思われる。
「昔は、傘の骨を抜き取ってつくったもんだけどねえ・・・・」というMAKIさんのマンマ。
マンマ・・・・、それはちょっとワイルドすぎやしませんか。
こちらのマンマ、けっこうワイルドでパスタを伸ばす長い麺棒がないときには「ほうきの柄を切り取ってやすりで磨いて使いなさい!」って言われました(笑。
昔の人はなんでもがんばって工夫して作っていたのね。

だけど、私はお道具がほしいの。傘の骨はイヤーーーー。これはなんとしてでも手に入れなければ。

それはともかくとして、プーリアにいるうちにうまいことメルカートにいかなければ・・・ということでトニーノに車で一時間くらいの町で開かれているメルカートに連れて行ってもらった。
メルカートの開かれている広場に着くとトニーノは「いいか、買い物には冷静な心が必要なんだ・・・・」と私にぼそっとつぶやいた。
もしかして、それって去年のこと?昨年は、トニーノに陶器の町、グロッタリエに連れて行ってもらい、私の最強の相棒となってくれたKさんと数時間に及ぶ、グロッタリエ買い物ツアーを繰り広げ、それに付き合わされたトニーノはしなびてぐったりしてしまったのだった。
「大丈夫!私、買い物早いから!安心して」
というものの、憂鬱そうなトニーノの横顔。

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お店のすくないトニーノ宅周辺を抜け出し、私の買い物欲が果たされそうだというのに、なんてこというのか、トニーノめ!

一緒にメルカート会場に入ると、トニーノはキッチン用品のバンカレッラ(屋台)に的を絞って近づいてゆき、店頭の品の物色もせずに、店主に「マッケローニの棒はあるか」と尋ねる。
案の定おいていないとの回答。すかさず、次の店に移動するトニーノ。
ああ、少し物色させてよ・・・。

2件目の店で売ってそうな場所をトニーノが聞き出してくれたのでそこのバンカレッラへ向かう。
途中、洋服だの雑貨だのお店に目移りする私。
夏のイタリアに来たはずなのに、「マエストラーレ」という北から吹いてくる冷たい強い風がプーリアを吹き荒れており、夏仕度しかしていない私は厚手の長袖の一枚も手に入れたいところ。

「まずは棒を買ってから、引き返すときにみたらいいじゃないか」
とトニーノに言われ、目的のバンカレッラに向かう。
市のほんとに一番隅っこ、10分以上歩いていった先に店開きをしていたのは、なんと金物屋さん。キッチン用品というよりは日曜大工用品の店のように思われる。
まず、私ひとりだったら素通りしていたに違いない、うん。
「トニーノが多分あるよ」といって店の親父に聞くと「ほら、足元にあるのがそれだ」と親父が言う。目線を下にやるとおお、太目の四角い棒、やけにつるつるで新品丸出しだけれど、まさしくこれです!!レッスンでも使えるように5本ほど購入!!

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お値段も一本1ユーロとけっこうお買い得。うわさでは1個5ユーロするのだと聞いてびびっていたのだ。いやあ、しかしトニーノがいてくれなかったらこの棒、ついには見つけられなかったかもしれないと思い大感謝。

 だけど、男と買い物にくるもんじゃないねぇ、とそのあとつくづく思わされる。目的を果たすと着た道をきびすをかえして帰り始めるのだ!
おい、こら、待て!!なんで男というのは古今東西、買い物につきあってくれないのか。
えっ、ほかのも見たいわけ、というのが顔に書いてあるちょっと困惑気味のトニーノをなんとか1軒は引き止めて、テーブルクロスの類を買い込んだ。もちろん「きゃあ、これなんだかかわいくな~い??買っちゃおうかな、どうしよ~う」「え~、買っちゃえ買っちゃえ!私もおそろいで買おうかな~」と言う乙女の会話は皆無。
「これどお?」ときくと「うん、いいんじゃない。」
このせりふ、えなりくんと買い物にいくときの会話そのもの。ふう、男って・・・。
 
というわけで、当初目的の品はゲットしたものの、後ろ髪を惹かれる思いでメルカートを後にしたので、買い物欲は不完全燃焼。
去年引きずり回したのがそんなにトラウマになっているのか、トニーノ???
次はボローニャの土曜市にかけるしかない!!


メルカートに店開きしている、食品、洋服、日曜雑貨、大道具、小道具、布、などの店は、毎日違う町で開かれるメルカートからメルカートを移動している。
土曜日ならオストゥーニ、水曜日は私が来たここのメルカート、明日はその隣町・・・・というように。街中にたいした商店もない田舎町で不便もなく生活していけるのは毎週やってきてくれるメルカートのおかげといえよう。雨がふると中止されてしまうらしいけど。

しかし、歴史の教科書で「市が立つ」とかいう表現がでてきたものの、市が立つということがどういうことであるのか実感を持てずに覚えこんだ私にとってはこれがまさしく「市が立つ」ということなのだなと思わされる。
空き地だの公園だの普段何もないスペースにぎっしりとありとあらゆるものを売る店が突如として現れるのだから、日本の昔の人も、そして今のイタリア人にとっても、私にとっても「市が立つ」というのは大きな楽しみであるにちがいない。しかし、それは「男」というカテゴリーを抜いてのことだけれども!!
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by buonaforchetta | 2007-09-26 14:12 | 2007年イタリア滞在記

10月の料理教室のお知らせ

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荒れ果てた新居を覚悟していたのですが、お皿は食器洗い機の中でピカピカ、飲み散らかしたはずのワインのビンはごみの日にだしてゼロ、お庭の草むしりもしてあって、帰ってきた私はびっくりでした。
ただ、帰国した夜、トマト缶渡されて「ハイ、パスタつくって・・・・」と強制的に台所に立たせられました。まあ、3週間もあけていたから文句は言えないんですが。
久々のパスタに満足していたようですが、翌日からの私の「新作」発表会にえなりくん嫌気が差した模様・・・(笑。
そんなわけで、習いたての料理をいろいろ作ってすごしてました。
お菓子にいたっては、習ってすぐに作らないと同じに作れなくなってしまうので、毎日2~3種類ケーキだのクッキーだの焼きまくり。誰がそんなに食べるの・・・・。

しかし、時差ぼけのためかしゃっきりしない生活スタイル。
朝はえなりくんの出勤にあわせてなんとかおきるものの、昼過ぎまで二度寝。
頭が働かないのか、やかんを空焚きしたり、財布にお金入れないで買い物いったり、バスを乗り間違えたり、へんなとこに頭をぶつけたり・・・・。
とりあえずぼーっとした日々をすごしておりました。

なんとか来月の料理教室の試作とスケジュール決めだけは済ませましたのでやっとお知らせおくることができました。ほっ。

10月メニュー

■揚げナスのサラダ(写真)
プーリアのマンマより。
揚げてあるのにぺロッと平らげられてしまうのは、ちょっとした隠し味が。
■レモンのタリアテッレ
■子牛のシガレット風
■レモンのスノーボール

国産のノーワックスレモンが手に入る時期になりましたので、レモン料理をたっぷり作りましょう。
生徒さんにはメールでお知らせを送信済みですが、届いていらっしゃらない場合は必ずご連絡ください。(なにしろ頭が働いてませんので何をしでかすかわかりません。)

たくさんのお申し込みお待ちしております。
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by buonaforchetta | 2007-09-24 13:48 | 料理教室日記

イタリア料理留学記5  トニーノってシェフだったのね!!

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楽しいmakiさん一家にトニーノが私のお迎えに来てくれた。懐かしいマリアグラツィアの声も聞こえ、すぐにでも駆け寄って行きたいところなのだが、かわいい二人のおちびさんに「マナ~~、行っちゃいやーー」と全力で抱きつかれ、身動きとれず(笑。
やっとのことで開放してもらい、二人のもとへ駆け寄ると今度は息も止まりそうなほどきつ~~くマリアグラツィアにだ抱きしめられる。去年よりすこしやせたみたい。トニーノは去年よりもしわが増えた??
約1年ぶりの再会にいろんな話にはながさく。
懐かしいトニーノの家はオリーブの木も家もそのまま変わっておらず、楽しい夏の終わりを過ごした去年のままだった。また戻ってこれて私もうれしいです。
前回同様、料理をトニーノがお菓子をマリアグラツィアが教えてくれる。

プーリアマンマのほんとの家庭料理に親しんだ後にトニーノと料理をすると、「あっ、トニーノってシェフだったのね!?」と当たり前のことなのに驚いてしまう。かなり手の込んだ料理が多い。前回はプーリアの基本的な料理を・・・ということで行っていたのでさらりと作るものが多かったので、今回のこの手間の掛けようには驚き。

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プリモに力を入れてくれたようで、かなり手の込んだパスタ料理をたくさん教わりました。
中でも、「ベジタリアンのラザニア」は一口食べた瞬間、「師匠!!参りました!」と心の中で大絶叫。なんで肉が入っていないのにこの美味しさになるか!ズッキーニがベースのこのラザニア、帰ってすぐにつくりたいものの、ズッキーニのシーズン終わりだから来年まで作れないのがすごく残念。ああ、何度思い出してもよだれが出る。
 そんなわけで今回はトニーノワールド炸裂。出来上がるころには私もヘトヘトで、食べ終わると同時に「牛になっても豚になってもいいから寝かせてくれぇ」とばかりに毎回ベッドに直行だった。
また、トニーノに、「ギリシャ料理」のくだりを一部始終話すと「それならギリシャ料理も少し教えてやろう」ということで、簡単なギリシャ料理の前菜を何点か教えてもらうことが出来た。地中海文化の影響を受けて育まれたプーリアの食文化を語るには、プーリア料理だけを知っているのではだめで、地中海各国の料理を知ることも大事なんだ、というのがトニーノの持論。
けど、前菜勝負でいうと、私はやはりイタリア料理のほうが好きなんだと再認識。

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前回にも増して大胆になるマリアグラツィアのお菓子作り。そ、そんなことしちゃ
っていいんですかぁ、と突っ込みポイントが満載なのだが、どういうわけかしっかり膨らみ、それでいて美味しくイタリアらしいお菓子に焼きあがるのだからよしとしましょう。
このタルト、生地にバターを使っていないからあっさりしていて、ブドウとよくあうのよね♪

マリアグラツィアとお菓子を作りながらしゃべることは、「今日、私がいない間にトニーノが何本タバコを吸ったか?」ということが割りと多かった。もちろん、トニーノのあてつけで聞いてくるので彼もその場に居合わせ、私も気まずい雰囲気(汗。
最初は、○本くらいかなぁ・・・というも、両方の顔を立てられないのであるとき「ごめんなさい、私、数字を10以上数えられないから、何本すったかいえないの」といってやると、双方爆笑して、このタバコ本数尋問は前よりは雰囲気のいいものになった。
マリアグラツィアに「こうすれば、タバコをやめられる」というハウトゥー本をプレゼントされても一向にタバコをやめる気配がないトニーノ。「読む努力はした」としわ一つない本を前にいいはるのだけども・・・・。イタリアにはニコレットに相当するものがないらしいので、今度行くときにプレゼントしてあげることにしよう。

それにしてもトニーノにとっては私がいると居心地の悪い数日間だったことでしょう。
なにせ、力配分からいってマリアグラツィア寄りでいたほうが、このトニーノ一家で過ごす私の身としてはいいのです。
ごめんね、トニーノ。
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by buonaforchetta | 2007-09-24 11:56 | 2007年イタリア滞在記

イタリア料理留学記4  ほんとにぽかぽか家族


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MAKIさんちでの数日間の滞在は、私をそっとなんてしておいてくれないくらいほんとに賑やか。
二人のかわいいおちびさん、アシア&エンリカ。
ブログの写真で見るより小さくてかわいいいの。
すごく人懐こい子どもたちで「マナー、オリガミーーー」と、お土産に持っていった折り紙キットを片手に追い回される日々。かなり難易度の高い折り紙で、もって行った本人が作れません。反省。

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 長女のエンリカはお料理大好き~。いつもレッスンの時には「わたしも~~」といって一緒にお料理作りをします。プーリアマンマ予備軍ね。
すっかりお姉さんで、私の持っていたマニキュアに興味津々で、夕食後の遅い時間に夕涼みしながら小さい爪に塗ってあげました。
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 次女のアシアは、声がすごくかわいい。アニメ声(?)といったら失礼だけど、てろっとした声でおどけた口調でしゃべられるとほんとかわいくて仕方ない!!そして、リモンチェッロが大好きらしく、食後酒にリモンチェッロをちびちびひっかけていたりすると、「私にも飲ませてーーー」とやってくるのです。根負けして飲ませると「もっとちょーーだいーー」って、酒癖悪そうね~~。
あと10年位して大人になったら一緒にリモンチェッロのもうねって約束しました。
覚えていてくれるかな??10年後、年頃のお嬢さんといい年になった私かぁ・・・・。

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にぎやかなmakiさん一家で唯一静かな時間が朝。
そんな朝のひと時に安らぎを与えてくれるのがチッチ。
エンリカのお誕生日プレゼントにやってきたうさちゃんです。ほんと、この子はかわいくて、みてても見飽きない。イタリアのうさちゃんだからななのか、耳の間に長い毛がふさふさっと生えていてとてもお洒落さん。
朝おきて、窓を開けると、窓と同じ高さにある階段をちょろちょろしているチッチと目が合います。そろそろそろ・・・・と寄ってきて、二人で見詰め合ったまま静かな時間が流れていきます。私はメロメロ。朝の癒しのひと時。

しゃべって、飲んで、作って、食べて・・・のMAKIさんちでのステイはあっという間。
このあと同じプーリアのトニーノ宅に移動するだけだからそんなに寂しくないはずなのに、
お義母さんとお別れするのがなんとも切なくて。
うっかり「このあとはトニーノ宅です」といってしまったものだから、マンマがご機嫌ナナメでもう大変。「トニーノのところキャンセルして家にいなさいよ!!」ってマンマ、それは無理ですぅ・・・。自分の迂闊さを反省。
Makiさんのご主人、ジュゼッペが助け舟を出してくれて「トニーノの家にはプーリア料理じゃなくて、ギリシャ料理を習いに行くんだよ」と説明するとご機嫌の戻ったマンマ。
(トニーノは毎夏、ギリシャのレストランに働きに行っているのです)
マンマの料理もすごく美味しかったら、私だってほんとは去りがたい気持ちなんです
よ!!!
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by buonaforchetta | 2007-09-24 11:55 | 2007年イタリア滞在記

イタリア料理留学記3  プーリアの誠実なお菓子

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今回のプーリア滞在で一番印象に残った食べ物がこれ。
makiさんのマンマに教えてもらったアーモンドのお菓子です。
材料はプーリアで取れるアーモンドが主体。
アーモンドの薄皮を丁寧にむいて、細かく挽いて、少しほかの材料を足して焼き上げます。

一口食べて、その味の濃さにびっくり。
とりあえず、私の第一印象は「強烈」のひとこと。
赤ワインに浸しながら食べるとおいしいとのことだったので、「白じゃなくて赤かぁ・・・」と食べるまではちょっといぶかしく思っていたのですが、プーリアの赤ワインに負けないくらい強い強い風味です。
2~3個食べたらもういっぱいですぅというほんとに濃いお菓子。

夜、寝る前にこの強烈なお菓子が思い出された。

オリーブの木々の合間に生えるアーモンドの木が頭に浮かぶ。
地面に落ちたアーモンドの実を拾い、一個一個丁寧に中身を取り出す。
しっかり乾燥させて保存する。
使うときには、ゆでて甘皮を一個一個丁寧にむく。
昔はフードプロセッサーなんてないから、1キロ近いアーモンドをすりつぶすのには時間がかかったことだろう。

と、ここまで考えて背中がぞわっとした。
もしかして、このお菓子ってすごく特別なものなんじゃないのか・・・・。

手間もひまもかかるこのお菓子。
マンマが
「家で食べるときには、甘皮とらないでつくるのよ」といっていたフレーズが思い出された。

特別なお菓子に違いない。
翌日、makiさんに聞いてみると、おもにお使いものにするお菓子だそう。
贈るほうも贈られるほうにとっても「たいそうなものを・・・」という共通認識の下にあるお菓子らしい。

作っているときにマンマがやけに神経質になって「この形はダメ」「これは小さすぎる!」などといっていたのにも訳があったのだ。
普段、人に贈るためにつくるお菓子だから普段以上に気を使うのだろう。

プーリアの人々が大事に育てて、丁寧に収穫したアーモンドから作られる子のお菓子には、プーリアの人々の誠実な心もまざっているのだ。
そう思うと、昨日食べたときの衝撃は、このお菓子の凄みを感じ取ったからかもしれない。

そんな大事なお菓子を焼いて食べさせてくれるなんて。
朝食にも出してもらったこのお菓子をつまみながら、ありがたいような申し訳ないような気持ちで一杯になってしまった。

イタリアに料理を習いに来るのは、料理教室で教える料理を増やすため。
でも、もともとは、このお菓子にあるような、イタリアの食文化、イタリアの人たちの暮らしぶりを知りたいから来るようになったんじゃなかったっけ??
 忘れかけていた大事なことを、このお菓子が思い出させてくれた気がした。

今でも、舌に残るアーモンドのざらざらと砂糖の甘さがの記憶が口の中によみがえり、また驕りそうになってしまう私を戒めてくれる。
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by buonaforchetta | 2007-09-23 15:49 | 2007年イタリア滞在記

イタリア料理留学記2  プーリアマンマの家庭料理

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2回目のプーリア。
今回は、トニーノ宅に伺う前に、ぽかぽか家族でも紹介されたMAKIさん宅にステイさせてもらいました。昨年、会いそびれてしまって電話&メールだけのやり取りで、今回やっとお会いできました。ブログをなめまわすように読んでいたので初対面な気がしませんでした(笑。
 初日の夜は、ライトメニューながらもすでにディープなプーリアの香り。
久々のプーリアの濃いワインに、プーリアの食べ物がおいしいおいしい。
かなりがっついていただいてしまいました。
カミサマ、ありがとう。

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翌日からは、MAKIさんのマンマのお料理レッスン。
プーリアの「マンマ」にお料理習うの初めてだわ。
何時から始まるのかなあぁと、そわそわするも始まる気配ナシ。
11時前にお買い物にいってから、ようやくスタート。
これは・・・、典型的な南時間。プーリアのレストランはランチタイムのオープンが13時くらいがざらにあり、昼食&夕食の時間が遅いんです。
一般家庭もそうなのねと、割と標準時間に食事をしていたトニーノ家とは大違い。
朝ごはん、いっぱい食べておいてよかった!!

マンマのレッスンは、プーリア定番の、オレッキエッテとブラチョーレ。
トニーノ宅でもオレッキエッテとブラチョーレは教わったのですが、人によってブラチョーレもオレッキエッテも全然ちがうのね。
マンマのオレッキエッテは少し平べったくて、食感もソフトな感じ。
マンマのお得意料理なだけあって、手つきの鮮やかなこと!!
オレッキエッテ、ピンピンと跳ね飛ばしながらじゃんじゃん作っていくマンマ。
見よう見まねで必死でやっていると、マンマが「上手ね!」とほめてくれる。
「ホント??」というと、MAKIさんが「お義母さんはウソは言いません!」ときっぱり。
プーリアのマンマにほめてもらえた!!わーー、なんか自信つくなぁ!!

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揚げたてコトレッタなどをつまみ食いしながらのレッスンは2時くらいに終了。
ここでやっと、南イタリアのラプランツォ(ランチ)が始まるのです。
食卓に並んだ料理の色鮮やかなこと。プーリア来たなーー(しみじみ)。

食べてすぐにおもったことは「私は料理を習ったとはいえないな。マンマが料理するのをみせてもらっただけだな」ということ。この土地プーリアで、ここの食べ物で、このマンマがつくらない限り、いくらマンマが作るのを見ていたって同じようには作れないだろう。
何十年と家族のためにせっせと作り続けてきたブラチョーレにオレッキエッテ。マンマの人生が凝縮されているような凄みのあるこの料理だけは、ほんと「食べさせてもらいました」としかいいようがないなと思うのでした。最終日にもまた、ブラチョーレとオレッキエッテを作ってくれたのですが、何度食べてもほんとにおいしいし、まねできないなぁとしか思えないのでした。
 ほかにもお魚、野菜の料理などをたっぷり教えていただきました。
プーリアの「派手さはないけどうまい」料理の数々。それはプーリアの人々の、言葉数はおおくないけれど心は温かい性格にも似て、心と体をそっと癒してくれるようなそんな料理ばかりなのでした。
食べ終わるころにはすでに3時半。プーリア時間です。

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夜はお姑さんにかわり、お嫁さんのmakiさんレッスン♪
プーリアの食材を知り尽くしているからこそ作れるmakiさんのお料理。
これもお昼にあんなに食べたのに、またぱくっといけちゃうのがすばらしい。
そうそう、夕食スタートは平均10時です。

プーリアの夜は長いのだ・・・・。
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by buonaforchetta | 2007-09-22 17:59 | 2007年イタリア滞在記

イタリア料理留学記1 大穴はおばあちゃん!! a Roma

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イタリア滞在の初めはローマ。
本当はローマで乗り継いでプーリアまでいってしまおうかともかんがえたのだけれども、
前後の予定調整のため2日間ほどローマに滞在することに。
ローマも数回目、観光もなぁ・・・と思い、とある料理教室に申し込んでみた。
ところが、ここの料理教室のマンマ、料理が下手らしい。
作っている途中で、「あ・・・・、これは・・・・・。ぜったい美味しくないぞ」という、どうがんばっても美味しくならない手順で料理を作っていくものだから、食べる前からテンションがた落ち。
案の定、料理は「一味足りない」という感想しか私に残さなかった。
おいしいのはこちらのご主人が買ってきてくれた、ローマ近郊のフラスカーティの白ワインだけ。
ああ、今までいろんな人にならってきて、どれもこれも美味しい料理ばかりだったけれど、これってすごく幸運なことだったのだなあ・・と一人ごちていたところ、救世主が。

「お菓子は嫌いだから作らないの」というこちらのマンマに代わり(それならメニューにお菓子いれなければいいのに)、お友達だという美しい銀髪のシニョーラが、私にお菓子を教えてくれた。
「おばあちゃんのトルタ」とうドルチェの名前にふさわしい、初老のシニョーラ。
おばあちゃんが「おばあちゃんのトルタ」を作るのは絵になるなぁとしきりに感心して眺める私。
こちらのシニョーラはお菓子作りが大好きで、なんでもかんでも自分で作ってしまうそうな。季節季節のお菓子の話をしているうちにあっという間にトルタが焼きあがってしまった。さくっと作っていたのにこれがまた美味しいの!!

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これぞ、イタリアのお菓子って感じの食べ応えと、簡素さ。脱帽です。
翌日も不運なことにこちらの料理教室に申し込んでしまったので、しぶしぶ出かけたのですが、このシニョーラが、レッスンのお菓子とは別に、お家で焼いたチャンベッラを持ってきてくれました。
チャンベッラはドーナツ型の大きなパウンドケーキのようなもので、イタリアのどの家庭にも一つはレシピがあるのでは??というくらい種類豊富。
彼女のチャンベッラは、たっぷりのシナモンとナッツ・チョコを練りこんであり、かな~り、リッチ。レッスン前だというのに、「味見」と称してチャンベッラほおばる、ほおばる。
これがさ、ほんとに美味しいのさ!!
「何がはいっているの~~????」と聞いたら、分量まで教えてくれたので、これは近いうちに試作して、シニョーラの味に近づけねば。
このチャンベッラのレシピはかなり真剣にメモをとったのに、肝心のレッスンでメモ取りが雑になったのを、ここのマンマは見逃さず「簡単だからメモとらないの??」と突っ込み。いいえ~~、メ、メモとらせていただきますっ(汗)!!
そんなこんなで、いつもと違った料理レッスンを体験。
お料理はいまいちだったけど、あーー、このシニョーラのお菓子が食べられて幸せでした。
神様は私を見捨てていなかったのね、MIO DIO!!!!!

「プーリアのワインは赤ワインだし、アルコール度数もきついからのみすぎるんじゃないよ!!」と、レッスンランチをともにした3人のローマっ子に忠告をうけて、教室を後にする。プーリアの赤ワインと聞いて、胃がグググと広がった気がした。
早く、プーリアの濃いワインのみたい!!
神様、プーリアでは私においしいものしか食べさせないようにしてください!!!
イタリアにくるとにわかカトリックの私は、カミサマにお祈りしながら、一路プーリアへと向かう飛行機の中、アリタリアの機内サービスのオレンジ風味ビスコッティ(これがけっこうおいしくて私のお気に入り!!ルフトハンザはイチゴ味があるらしい)をぼおばりながら、赤い大地が早く見えてこないか、顔を窓に押し付けるのでした。
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by buonaforchetta | 2007-09-22 09:14 | 2007年イタリア滞在記