カテゴリ:2009年 イタリアツアー&滞在記( 2 )

プーリア秋のうまいもの祭り

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 今回の滞在で最初に向かったのはプーリア。
毎年お世話になっているトニーノ宅には今回日帰りで一日だけお邪魔しました。
 トニーノは、あんなに渋っていたのにもかかわらず、煙草をきっぱりとやめて、その代わりに(ごはんがおいしいらしく)8キロ太ってすっかりパパらしくなっていました。エプロンの紐もパツンパツンで苦しそう。
「俺の人生かわったよ」とつぶやいていました。

子供たちも1年みないまにおおきく、かわいく育っていて、幸せな感じがつたわってきました。
来るたびに、イヌネコが増えている気はしたのですが、とうとうロバまで飼いはじめてしまったもよう。
わんにゃん王国はすでに達成しており、ムツゴロウ王国in PUGLIA完成も間もなくです。

こどもたちがろばにいたずらをしてけしかけるものだから、私がなぜかろばに追いかけまわされ、オリーブ畑を全速力で逃げ回る羽目になりました。
子どもの相手は体力勝負でたいへんですので、半日でおいとま、宿泊はカロヴィーニョのMAKIさんのお家にお願いしました。


マンマもパパもお変わりなくお元気でほっと一安心。
今回もマンマがあれこれとおいしいものをいっぱい作ってくれました。

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今の時期しか食べられない、ほんとに超期間限定のオリーブ炒め。
オリーブの生の実をオリーブオイルで炒めて塩をかけたものを熱いうちに食べるんですが、とろける果肉、ほんのり感じられる苦み、口に広がる良質の脂肪の香ばしさ・・・・と今思い出してもよだれが出てきそうな半端ないおいしさで、塩水漬けのオイルとは一味ふた味どころか、百味千味ちがううまさで、それとは完全に別物です。
ただ残念なことにどのオリーブの実でもこのお料理ができるわけではないらしく、決まった品種のようです。
それを突き止めて、日本で栽培しようともくろんだのですが、パパマンマに聞いても品種は知らないらしく、「ダレソレのあそこの畑のあのオリーブはいける」という超ローカル情報を元に彼らも入手しているそうで、ほんとにレアな食べものでした。玉砕覚悟で、えなりくんの会社になっているオリーブの実でためしてみようかしら?

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それから、キノコも旬でした。娘さんがキノコを大量に持ってきたので、プーリア版のキノコ炒めの作り方を教わりました。
袋から出てくるキノコは、いろいろ混じっていて、笠が赤くて白い点々のついたキノコもあり、一抹の不安を感じながらの調理となりました。
イタリアでも毎年毒キノコで死ぬ人が数人はいるらしく、「おんなじ見た目でにおいもおんなじだけど毒キノコっていう場合もあるから判別がむずかしいのよ、キノコは~」と真顔で語るマンマ(マンマは冗談はいいません)がそのグツグツ鍋をかきまぜている姿は秘薬を作っている魔女のように見えてしまいました。(たぶん、毒キノコを食べて神経が麻痺していたんでしょう・・・・笑)

ま、そういうことがないようにイタリアにはキノコマエストロ(ほんとの名称は知りません)なる、資格があるそうで、専門知識、毒キノコの判別などの試験をパスしたマエストロに素人さんは山で採ってきたキノコを見てもらうのだそうです。今回のこのキノコも、マエストロのお墨付きらしいから大丈夫!?
 
その直後に「ハイ、お味見」とキノコがこんもりのったスプーンを差し出されたのですが、「マンマ、お先にどうぞ」とお返ししてしまいました。どうやら大丈夫だったみたいなので私もお味見。ペペロンチーノが利いてはいますが日本のキノコ炒めと似たお味でした。

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それからそれから、秋の食べ物というわけではないけど、珍味ランパッショーニというアイリス系の球根を初試食。茹でて水でさらしてあく抜きをするんですが、それでも苦くて大変。
初めてランパッショーニを食べる人間の反応を見るのが楽しみならしく、マンマもニヤニヤしていました。
苦いけど、美味し。日本でだれか栽培してくれないかな?

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マンマのお得意の粉モンもたくさんいただきました。
セモリナ粉入りのニョッキとか、他に生地にジャガイモが入ったフォカッチャ・リピエノのは最高でした♪♪
う~、今でも食べたいわ。

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食べたいものはたくさん、だけど後ろ髪を引かれつつ、満腹の胃を抱えながらプーリアを後にし、陸路でナポリへと向かうのでした。

 
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by buonaforchetta | 2009-10-25 17:36 | 2009年 イタリアツアー&滞在記

ナポリ

 ナポリへはプーリアから電車を乗り継ぐこと2回。夜10時過ぎにナポリへ着くとマリーサが温かい食事を用意して待っていてくれた。半年に1回は会っている計算になるのでお涙の再会というのはもうなくって、実家に帰るような気持ちでマリーサの家へ行っています。

サラダと、鶏のソテーといった具合で簡単なご飯ではあったのですが、さすがにマリーサなのでうまい!
マリーサの味だ~と思ったらほっとしてしまいました。

移動日だというのに、プーリアでは土砂降りで、出発前のランチで食後種のアマーロを2杯も引っかけてしまったせいもあって、乗換の駅を間違って雷とどろく無人駅で降りてしまったり(10分後に次の電車が来たからよかったんだけども・・・・、結構恐怖で酔いもさめました)、乗換後の電車が2本とも遅れに遅れてへっとへとになってのナポリ到着だったのでマリーサ味のご飯はほんとに安心したのでした。


そして、翌日からはカオスなナポリ生活の始まりはじまり。
どうやらようすがおかしいなと思ったのはマリーサの足。
引きずっているので訳を尋ねると、肉たたき(推定500gの鉄の塊!)を足の甲に落としてしまったらしく、ものすごい勢いで膨れ上がっている。
町医者の診断によると、「粉砕骨折の可能性もあり!」というわけでレントゲン技師のところへ向かう。
ところが、骨折はおろか、骨にひびすら入っていなかったようで
「Signora, ha bel piede!」とお医者さんには言われたようで、この状況だと「奥さん、足に異常はありませんね」となるとおもうのだが、その言葉を聞いたマリーサは「奥さんの足はなんてきれいなんだっ!」と解釈したらしく、車の中でもご満悦。
私の足はきれいなのよっ!って100回くらい言っていました。ハイハイ~。

相変わらずおっちょこちょいだけど、元気なマリーサにこれまた一安心。
私のイタリアのお母さんだからね、元気でいてね~。


そんなマリーサと毎日料理三昧。
南イタリアの輝く3ツ星「ドン・アルフォンソ」で食べた物を再現して作ってくれたり、「こういうものが食べてみたい」と漠然と私がオーダーを出すと、マリーサの頭の中のレシピからそれに近いものを探り当てて作ってもらったりと、いつもとは違った感じのお料理をいっぱい作りました。けど、それが全部おいしいんだな。


空いた時間は、カゾラーロというプロ用厨房ツール屋さんで二人で散財したり、ポッツォーリというナポリ近郊の港町へルーシー(次女)の新車の真っ赤なNISSAN MICRA(日産マーチ)でお出かけしたりと充実の日々でした。


そして今回は念願のスフォリアテッラ・サラータ(塩味のスフォリアテッラ)を食すことに成功しました!
スフォリアテッラといえば、セモリナとリコッタの甘い練り物を貝型のパイ生地に詰めて焼いたお菓子なんですが、それのサラータ版もあるとずっと聞いていて、ここ数回のナポリ訪問では時間があるたびにお菓子屋さんから惣菜屋さんをしらみつぶしに探していたのでした。
今回は、マリーサの近所のアウグストゥスという老舗パスティッチェラにだめもとで聞いてみると
「今はないけど、半日待ってくれれば準備するよ」とこともなげに言ってくれるお店の人。
わ~い、オーダーメイドでお菓子頼んじゃった。
気分はルンルンです。
ブロッコリーやフリアリエッリ(ナポリの菜の花)などが入ったものを想像していたら、今回はリコッタとハムの組み合わせでした。ま、急ぎで作ってもらったからきっとお店にあった物をつめたんでしょ。
でも、塩味のも、サクサクパイとよく合っておいしかった~。
念願のサラータ、大満足。
これでほぼ、ナポリ菓子と呼ばれるものは制覇したかな??


そんなこんなで6泊のナポリもあっという間。
「次はどこへいくの?」というマリーサの質問に
「トスカーナとボローニャとシチリアに行くのであと2週間はイタリアにいます」という馬鹿正直な返事はせず
「うん。ボローニャで生徒さんと合流してちょっと旅行したら帰る予定」と答え、ナポリとお別れ。
正直に答えたら、あーた、「なんで、トスカーナなんてあんなしょっぱいとこいくのよ~。ボローニャなんか、全部パルミジャーノじゃないのさ~。シチリアって、私シチリア出身なんだからわざわざ行かなくても教えてあげるのに~」と散弾銃のようにやきもち発言を浴びせられるのは明白ですので私なりの心配り。

それでも、ボローニャ滞在がナポリ滞在より若干長いことを知ると、マリーサがすねだしてしまったので
「半年以内に戻ってくるから、ね、約束!!」とご機嫌を取り繕うのに必死なのでした。
そういうわけで半年以内にナポリにまたこなっきゃ。
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by buonaforchetta | 2009-10-25 02:22 | 2009年 イタリアツアー&滞在記