ナポリ

 ナポリへはプーリアから電車を乗り継ぐこと2回。夜10時過ぎにナポリへ着くとマリーサが温かい食事を用意して待っていてくれた。半年に1回は会っている計算になるのでお涙の再会というのはもうなくって、実家に帰るような気持ちでマリーサの家へ行っています。

サラダと、鶏のソテーといった具合で簡単なご飯ではあったのですが、さすがにマリーサなのでうまい!
マリーサの味だ~と思ったらほっとしてしまいました。

移動日だというのに、プーリアでは土砂降りで、出発前のランチで食後種のアマーロを2杯も引っかけてしまったせいもあって、乗換の駅を間違って雷とどろく無人駅で降りてしまったり(10分後に次の電車が来たからよかったんだけども・・・・、結構恐怖で酔いもさめました)、乗換後の電車が2本とも遅れに遅れてへっとへとになってのナポリ到着だったのでマリーサ味のご飯はほんとに安心したのでした。


そして、翌日からはカオスなナポリ生活の始まりはじまり。
どうやらようすがおかしいなと思ったのはマリーサの足。
引きずっているので訳を尋ねると、肉たたき(推定500gの鉄の塊!)を足の甲に落としてしまったらしく、ものすごい勢いで膨れ上がっている。
町医者の診断によると、「粉砕骨折の可能性もあり!」というわけでレントゲン技師のところへ向かう。
ところが、骨折はおろか、骨にひびすら入っていなかったようで
「Signora, ha bel piede!」とお医者さんには言われたようで、この状況だと「奥さん、足に異常はありませんね」となるとおもうのだが、その言葉を聞いたマリーサは「奥さんの足はなんてきれいなんだっ!」と解釈したらしく、車の中でもご満悦。
私の足はきれいなのよっ!って100回くらい言っていました。ハイハイ~。

相変わらずおっちょこちょいだけど、元気なマリーサにこれまた一安心。
私のイタリアのお母さんだからね、元気でいてね~。


そんなマリーサと毎日料理三昧。
南イタリアの輝く3ツ星「ドン・アルフォンソ」で食べた物を再現して作ってくれたり、「こういうものが食べてみたい」と漠然と私がオーダーを出すと、マリーサの頭の中のレシピからそれに近いものを探り当てて作ってもらったりと、いつもとは違った感じのお料理をいっぱい作りました。けど、それが全部おいしいんだな。


空いた時間は、カゾラーロというプロ用厨房ツール屋さんで二人で散財したり、ポッツォーリというナポリ近郊の港町へルーシー(次女)の新車の真っ赤なNISSAN MICRA(日産マーチ)でお出かけしたりと充実の日々でした。


そして今回は念願のスフォリアテッラ・サラータ(塩味のスフォリアテッラ)を食すことに成功しました!
スフォリアテッラといえば、セモリナとリコッタの甘い練り物を貝型のパイ生地に詰めて焼いたお菓子なんですが、それのサラータ版もあるとずっと聞いていて、ここ数回のナポリ訪問では時間があるたびにお菓子屋さんから惣菜屋さんをしらみつぶしに探していたのでした。
今回は、マリーサの近所のアウグストゥスという老舗パスティッチェラにだめもとで聞いてみると
「今はないけど、半日待ってくれれば準備するよ」とこともなげに言ってくれるお店の人。
わ~い、オーダーメイドでお菓子頼んじゃった。
気分はルンルンです。
ブロッコリーやフリアリエッリ(ナポリの菜の花)などが入ったものを想像していたら、今回はリコッタとハムの組み合わせでした。ま、急ぎで作ってもらったからきっとお店にあった物をつめたんでしょ。
でも、塩味のも、サクサクパイとよく合っておいしかった~。
念願のサラータ、大満足。
これでほぼ、ナポリ菓子と呼ばれるものは制覇したかな??


そんなこんなで6泊のナポリもあっという間。
「次はどこへいくの?」というマリーサの質問に
「トスカーナとボローニャとシチリアに行くのであと2週間はイタリアにいます」という馬鹿正直な返事はせず
「うん。ボローニャで生徒さんと合流してちょっと旅行したら帰る予定」と答え、ナポリとお別れ。
正直に答えたら、あーた、「なんで、トスカーナなんてあんなしょっぱいとこいくのよ~。ボローニャなんか、全部パルミジャーノじゃないのさ~。シチリアって、私シチリア出身なんだからわざわざ行かなくても教えてあげるのに~」と散弾銃のようにやきもち発言を浴びせられるのは明白ですので私なりの心配り。

それでも、ボローニャ滞在がナポリ滞在より若干長いことを知ると、マリーサがすねだしてしまったので
「半年以内に戻ってくるから、ね、約束!!」とご機嫌を取り繕うのに必死なのでした。
そういうわけで半年以内にナポリにまたこなっきゃ。
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by buonaforchetta | 2009-10-25 02:22 | 2009年 イタリアツアー&滞在記
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