2009年冬 イタリア滞在記4  ヤツの赤い影


 滞在してみて、ナポリの料理に共通するものが多いなとは思ったものの、やはりここはまぎれもなくカラブリア。見たこともない食べ物がいっぱい。

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  ショッキングなほど赤いバケツが並ぶショーケース。
こちら、カラブリア名物の「ローザマリア」またの名を「サルデラ」
生シラスの唐辛子漬け。
こんな赤い食べ物、早々見たことがない。

よく見ると赤い色もそれぞれ微妙に異なっており、辛さもちょっとづつ違うみたい。
これをトーストしたパンにペーストのようにして食べるのだそう。

マンマが魚屋のおっちゃんと話しこんでいる間に私はひとり軽犯罪。
マンマがおうちで食べましょうと買ってくれたにもかかわらず、待ちきれなくてバケツの端っこについたペーストを指にとって(勝手に)味見。

う~~~、かっら~~い!!
水くれ~と思ったけども、勝手に食べておいてそれはないね。ここは涙目で我慢。
しかし、これをご飯にのっけてお醤油少したらしたら絶対おいしいと思う。
マンマにしつこく食べ方を聞いたのだけれども「ブルスケッタ」よとしか言わない。
パスタに混ぜてもおいしいんじゃない?

写真の右側にあるのはイワシの唐辛子漬け。
塩漬けにされるのと唐辛子づけにされるの、どっちが痛いだろう??
とりあえず何でも唐辛子。

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サラミやサルシッチャも断りがない限り、全部辛い
salame dolce(サラミ 甘口)と書いてあるので、唐辛子が入っていないのかな?と思うのだけれど辛さが控え目だというだけで、とりあえず辛い。


 
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料理が茶色系が多いといったものの、カラブリアのサラミはほんとに色鮮やか。
唐辛子のほかに、パプリカパウダーをたっぷりと肉に練りこんでこの鮮明なサルシッチャをつくっているのだとか。各家庭でいまだに手づくりサラミやサルシッチャづくりは欠かせない恒例行事だというカラブリア。
このサラミに必要不可欠なパプリカパウダーも自家製らしく、天日でほしたパプリカを、パプリカ専用の臼で粉にするんだって。

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ついでにこんなものまで赤い。
ペペロンチーノ入り、ペコリーノ。
ちびちび削りながら食べると地の赤ワインに実にあう。

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懸念されたほど「お尻がいたくなるような」激辛料理というのはなく、むしろ料理にアクセントを与えるようなちょうどよい加減の使われ方。
単調になりがちな食材のローテーテョンにこやつはかかせないのだ。
しかし、フランチェンとマンマ、フツーのトマトソースのパスタが物足りなかったらしく、片手に生のペペロンチーノをもって、パスタと交互に食べてた姿にはびっくり。生の唐辛子、かじるか?ふつう?
ふっと地面に目をやると、ヤツは庭の片隅にいるのです。
きっとどこの家庭にもヤツが1本や2本くらい植わっているのだろうな。恐るべしカラブリア。



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で、こちらが私のお気に入り食材。
干しオリーブ。
作り方はいたって簡単。
よく熟れたオリーブの表面1か所に穴をあけ、乾燥するまで天日にさらす。

これがさ~、実にうまい。
かじるとオリーブのうまみが凝縮、オイルがじわ~~~んと染み出てくるのです。
種も入っているのだけど、すぐに種を口から出すのが惜しくエキスをさんざん吸い取ってからペッと出すわけ。塩も何もしていないというのに、実においしい。
マンマのオリーブ農園でとれたオリーブでの自家製品。
お店でもあまり売っていないということで、「おいし~、おいし~!」を100連発ほどしたらマンマがお土産にって袋に入れてくれました(←狙ってました・笑)

昨年植えたうちのオリーブ、数年後に実をつけることがあったら干しオリーブを作ろう。
 
オリーブってこんなにうまい?
これだけで、ワインがぶ飲みできます。
オイ、酒もってこいっ・・・・!

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で、カラブリアの酒はこんなのがおいしかった。(酔ってからとったのでブレブレ)
LIQUORIZIAという食後酒。
なんでも「RIGULIZIA」という木の根から作られるリキュールらしい。この木の和名がどうしてもわからず何の気なのか気になる木。誰か知ってたら教えてください。
肝心な味はというと、養命酒系。
かなりドロッとして見た目はタールのよう。濃度が高く、甘苦い。滓も相当たまっており、この魔女が大鍋で作ったようなこの酒、
裏を読むとこんな効能が羅列してある。
「健康によいのはもちろん、消化をたすけ、気持ちを落ち着け、血をサラサラにする。また、ノド・呼吸にもよく(??直訳キングですみません。呼吸器系にいいってこと?)きくとな。

まさしく万能薬。
カラブリア滞在の最後の夜に出会ったので買えず仕舞い。
思えば、カラブリアの人々はほかの地域の人に比べて食後酒をよく飲む。
滞在中、数か所で約20人近くの人々と酒を酌み交わしたが、みんなほとんど食後酒を飲んでいたなと思う。



そんなこんなで怒涛のごとく、新しい食材に出会ったカラブリア。
これで南のカラブリアにいったらどんなすごいことになるのだろう?
実はカラブリアで食べ残してしまったあるお菓子があるので、今度はそれを食べにレッジョ・ディ・カラブリアもっと南のカラブリアにいつか行きたいな~。

*タイトルはシャーとは関係ありません。念のため(oofuneさんへの私信です)
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by buonaforchetta | 2009-02-23 19:10 | 2009年冬 イタリア滞在記
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