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2009年冬 イタリア滞在記2 カラブリアに向かっている(はず)

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 マリーサ宅での楽しい日々もあっという間。
ナポリよりさらに南下してカラブリアへ向かうことに。
マリーサには「カラブリアになんか行ったら唐辛子だらけで、オシリいたくなるんだから~!なんでウチにいないでそんなとこ行くの~!」と何度もなじられました。ゴメンネ、マリーサ。

お隣の州のカラブリア。だけど、ナポリからバスで4時間。
初めて聞く名前の長距離バスに乗って、見慣れたナポリをどんどん離れていく。

で、そのうちに居眠りをこいて1時間以上が経過。
目を覚ますと。


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チロリン村?
私確か南下しているはずじゃ・・・?なんか北に来ているような。
ナポリをちょっと過ぎたあたりでは、菜の花畑やオレンジ畑が続き、何となく春の気配だったので、更に南に向かえばもっと暖かいかな~なんて勝手に想像していたのです。

行けども行けどもこんな景色。
遠くに見えて、見上げるようだった雪山も、気づけば目の高さとおんなじに。
だいぶ標高が上がっているらしい。

ガイドブックにもほとんど情報がないカラブリア。
おまけに、イタリア料理の専門誌を見ても取り上げられることが少ない。
「唐辛子を使った料理が多い」  まあ、その程度。
今回のカラブリア滞在は、知人の紹介によるもので、その滞在先の住所しか最たる情報がない始末。

いったい私はどこへ向かっているんだろう。
荒涼とした高地をずーーと眺めるのに飽きると、以前みたTV番組の内容が思い出された。

“標高が高く、寒いブータンでは、農作物が豊富にとれるとは言えず、寒さをしのぎ、体を温かくするため、わずかな食べ物に大量の唐辛子を混ぜて食べるのだ”と。

このブータン唐辛子理論。
この景色に名産の唐辛子。
カラブリアもこのパターンだろうか?
「農作物が豊富にとれず・・・・」のくだりがリフレイン。

いったいどんな場所でどんな料理が私を待っているのだろう?
いろいろ考えを巡らせていると、バスは山あいの道をぐ~~っと下りだし雪山のふもとの町へたどりついた。

待っていたのは、カラブリアのマンマとその独身息子のフランチェスコ。
挨拶を交わすと「おうちへ行きましょう」と車へ案内してくれる。
車内に乗り込むと、通常のパターンだと、マンマからの質問攻めorマンマのマシンガントーク・・・というのがセオリーなはずなのに、この親子、ものすごく静か。
異様に静かな車内。落ち着かないんですけど・・・・・・。
「ナンですかね?雪がだいぶ積もっているようですけど、冬場はこんな天気なんですかね?」
と無難な天気トークで会話の糸口を探す私。イタリア人と会話に困った初の経験。
世界各国天気の会話は無難なのだ。

いったい私のカラブリア生活はどんなものになるんだろう
by buonaforchetta | 2009-02-20 15:43 | 2009年冬 イタリア滞在記
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